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harvest

LAVENDER Glower

ラベンダーの概要

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 ラベンダーの世界的な生産地はイギリスフランスニュージーランドアメリカ西海岸中国北部、そして日本

 日本のラベンダー史において、北海道では戦後1950年代よりジャガイモ農家の家計を支える目的で曽田香料株式会社主導で香料用ラベンダーの生産が始まります。日本のラベンダー史はここからスタートしました。今現在ラベンダー景観で有名な富良野だけではなく、当時は倶知安地方、空知地方、上川地方などで大々的にラベンダー畑と蒸留所の景色がみられたそうです。

 ラベンダーオイルの輸出産業が成立して20年ほど経つ頃、海外でオイル生産の品種改良や合成香料の技術が発達してきます。

(改良品種"ラバンジン グロッソ"の誕生や、合成リナロールの生産確立など)
天然香料かつ高品質なコモン系統(Lavandula angustifolia)のオイルを生産していた日本のラベンダーオイルは価格帯で押し負け、赤字傾向へ移ります。

 戦後回復で農家経済も次第に回復してきた1970年代ついにラベンダー農産業は陰りはじめ、曽田香料はオイルの買取を停止。以来どんどんと作付け/戸数が減少していきました。
最後に残った富良野地域において、富田農園のみが熱心にラベンダーを育て続け、1990年代にJRの広報写真としてラベンダー畑の写真が使われたことにより観光地としてラベンダーブームがきます。

ラベンダーの生活史

 北海道気候ではラベンダーは5月より新芽が色づき、成長を開始します。
冬の間は葉っぱをつけたまま休眠するのですが、冬時期葉っぱの色はシルバーグレーに近い緑。それが気温の上昇とともに徐々に深緑色へと変わってきます。

 

 ラベンダーは開花までの成長スピードによって早咲き性遅咲き性でわけることができます。
6月に差し掛かる頃に穂先が紫色に染まりはじめ、まず先に花を咲かせるのは年内に2,3回収穫できる早咲き性のラベンダー品種。花を収穫するとすぐさま脇芽が2対伸びていき、半月後にはまた同じ花穂がつきます。

半月ほど遅れて二季咲き性のラベンダーが開花します。オカムラサキやロイヤルパープル、ラバンジン系統品種など大柄に育つ品種が遅咲き性に区分されることが多いです

 

北海道の道央地域の気候では、ラベンダーは11月に成長を終えます。​

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ラベンダーは樹木

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 ラベンダーパープルの花景色ばかりに目が行きがちなラベンダーですが、花の根元をよくみてみると、しっかり樹皮をそなえた樹木であることがわかります。

 

 ラベンダーはシソ科ラヴァンドラ属という植物グループに割り当てられており、身近なシソ科植物でいくとシソ大葉やレモンエゴマ、ミントバームなどが仲間にあたります。シソ科植物は広義で独特の香りを持つハーブ類であることがわかりますね。

 

 ただ街路樹のように何十年もかけて背丈が大きく育つワケではなく、1mに満たない背丈で10年ほど生きる低木植物です。
​地中海周辺の乾燥した環境で育つため、台木をもち水分を保てる生態へ進化したのでしょう。

LAVENDER Variety

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3号濃紫
L.angustifolia 'Koimurasaki'


花穂がまとまってつく。
​富良野で作出。​
耐寒、早咲き品種。
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ホルゲイト
L.angustifolia 'Folgate'

 
香りの水準が高いとされる。
​ドライにすると青みが強くなる。
​早咲き品種。
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ナナ成沢
L.angustifolia 'Nana Narisawa'

3号濃紫より派生した品種。
花穂が長い。
​耐寒、早咲き品種。
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4号丘紫
L.angustifolia 'Okamurasaki'


富良野で作出。
​ファーム富田でメインに栽培。
​耐寒、遅咲き品種。
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バイオレットメモリー
L.angustifolia 'Violet Memory'


小樽でオカムラサキより作出。
とにかく花穂の色が濃い。
耐寒、遅咲き品種。

 
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アヴィニョン アーリーブルー
L.angustifolia 'EarlyBlue'
 
生花での香りが甘い。
フランス品種。
早咲き品種。
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ロングパープル
L.angustifolia 'LongPurple'
日野春ハーブガーデンで作出。
先が尖る形でとても長い花穂。
早咲き品種。
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ロイヤルパープル
L.angustifolia 'RoyalPurple'


英国において香料品種とされる。
​大柄に育ち、花茎が暴れる傾向。
​英国品種。
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マンステッド
L.angustifolia 'Munstead'

 

イギリスにて1916年に品種確立されている、伝統的な園芸品種。
英国品種。
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スパイカナナ
L.angustifolia 'Spika nana'

 
花穂がとにかく長い園芸品種。
英国品種。
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イレーネドイル
L.angustifolia 'Irene Doyle'
アメリカで作出。
​アイリーヌドエルとも。
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フォーボーストーム
L.angustifolia 'Foveaux Storm'

 
作出国不明の園芸品種。
小柄に育つ。
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ミスキャサリン
L.angustifolia 'MissKatherine'

 
イギリス王室に愛された
ピンク花ラベンダー。
英国品種。
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ココナッツアイス
L.angustifolia 'xxxx'
 
香りが良いとされる。
ニュージーランド品種。
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2号花藻岩
L.angustifolia 'No2 Hanamoiwa'


札幌南区で作出され北海道品種の中で最も薄色。
​香りが最もラベンダーらしい。
​遅咲き品種。
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XXXX
L.angustifolia 'XXXX'

 
XXXXラベンダー。
XXXXがする。
​XXXX
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ブルーマウンテン
L.angustifolia 'Blue Mountain'

 
ニュージーランドのセントラル・オタゴにて作出された。
やや大型の園芸品種。
NZ品種。

 
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バレンス・ダークバイオレット
L.angustifolia 'Valence Dark Violet'
 
コモンの中で最も色が濃い。
香り甘い。
​小柄に育つ園芸品種。
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メイレット
L.angustifolia 'Maillette'

蕾/ポプリは細く
世界最高品質のオイルを産する。
フランス品種。
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​アロマティコブルー
L.angustifolia 'Aromatico Blue'


世界農薬大手のSyngentaが開発した、オイル含有量を40%も上げた改良品種。
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トルー
L.angustifolia

 
なんの改良も施されていない
​原種ラベンダーとされる。
​地中海沿岸の高地原産。
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ヒロハラベンダー
L.latifolia
 
コモンと別系統のラベンダー。
強いカンファー臭

地中海沿岸の低地、スペイン原産。
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グロッソ
L.x intermedia 'Grosso'
ピエールグロッソ氏が
フランスで作出。
​暑さや病気に強い改良品種。
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スーパー
L.x intermedia 'Super'
 
オイル生産用品種。
花の色は明るい。
​やや早咲き性で生産効率が良い
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グロスブルー
L.x intermedia 'GrossBlue'

 
ラバンジン系統のなかで
​もっとも濃い色とされる。

 
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ロングホワイト
L.x intermedia 'LongWhite'
 
ラバンジンのなかで穂が長い、
白花品種。
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スコティッシュコテージ
L.x intermedia 'Scottish Cottage'
コンパクトにまとまる品種。
​花色は明るいとされる。
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​ボゴング
L.x intermedia 'Bogong'


ラバンジンの中で
最大級の大きさとなる品種。

​Products

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​ラベンダー粉末

​ラベンダーシュガー

​ラベンダーバター

​ラベンダーシロップ

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